抗がん剤治療しながら食欲の秋-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/63 右田孝雄

皆さん、こんにちは。お元気ですか?

私は山あり谷あり、体調の起伏が激しく、これを書いている今はすこぶる元気で、力が有り余っているかと思うくらい活力がみなぎっています。それはなんでかなと問われても、答えらしいことはただ睡眠も摂れて食欲もあるからっていうんでしょうか。

「両肺多発性転移」という全身に転移しているかもしれない病状を宣告されて、カルボプラチン+アリムタの併用療法が始まりました。ここで事前に悪心が酷くならないようにと担当医に頼み、たくさんの制吐剤を処方していただきました。また、腹部がしびれるような痛みがあると伝えると、神経性の痛み止めを処方してくれ、また咳が出るからと咳止めも処方していただき、最近では毎朝9錠、寝る前3錠の薬を飲んでいます。

これらの薬の副作用なのか、今まで食欲も減退していたのが、食欲増進に繋がり、腹部の痛み止めが夜の睡眠を快適なものにしてくれています。

今まで朝は弱くてゆっくり起きて朝昼兼用の食事でしたが、最近は朝8時には我が家で採れた卵を使って卵かけご飯を食べたうえ、昼もしっかり食べるようになっています。夜に子供たちが来たら私が料理を色々作るのですが、作りすぎかと思うくらい作っても、子供たちが食べてくれるので、私も触発されてここのところかなりの食べ過ぎモードです。先日などは、娘と息子、甥っ子が来てくれたので、はりきって手料理を、とカレイのから揚げをひとり1枚ずつ揚げ、春巻き2個ずつをそれぞれに分けて、その上で手羽先のから揚げ24本を大皿に載せて食卓に出しましたが、見事に完食でした。また別の日は、タコ焼き器を使ってたこ焼きパーティーをしたのですが5人(私、82歳親父、娘、息子、甥っ子)で粉800gを24Lの水で溶いてたこ焼きを焼いて、きれいに完食しました。

高かった我が家のエンゲル係数は、このところ下がっていましたが、私の食欲が戻ったせいでまた右肩上がりのようです。
食欲全快の私は今このコラムを長崎で書いています。9月2,3日と日本石綿・中皮腫学会があり、長崎のホテルに滞在中です。もちろん目的は、学術集会での発表を聞くのと、市民公開講座で発表することなのですが、やはり来たからには美味しいものを食べたいと思っています。

長崎到着後の夕飯はもちろん美味しい長崎ちゃんぽんをいただきました。あと色々リサーチを重ねると、皿うどんとトルコライスというのが有名らしく、長崎滞在中に食しておきたいと思います。

現在なかなか難儀な病名を突き付けられてはおりますが、食欲がある限り私はまだまだ元気だと確信しております。

関西労災職業病2023年10月548号

悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!とおかげさまで5年経過達成しました~平成28年7月突然の「悪性胸膜中皮腫」確定診断。その後「中皮腫サポートキャラバン隊」中心に全国行脚を展開しながら治療を続けてきました。これからは目指すべきものの達成に向けて鋭意活動中です。(右田孝雄氏のブログ)

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