奇跡のアレ!!!-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/62 右田孝雄

皆さん、こんにちは。お元気ですか?

私は最近は体調も良く、食欲もあります。

何故かって?そりゃあ、もうアレですよ。2023年9月14日、18年ぶりに阪神タイガースが優勝いたしました。実は私、この優勝の瞬間を奇跡的に甲子園球場で見させていただきました。

今回の奇跡の始まりは8月のある日、阪神の優勝を見たくてチケットをファンクラブのサイトから検索したんです。そしたら、他の日にちは全てソールドアウトで14日しか残っていなかったので買いました。ただ、アレの日には少し早いかとも思っていたんです。しかも、9月になって調べたら、残り全試合勝たないと14日にアレは見ることができないとわかったので、その時点で半ば甲子園でアレを見ることは諦めていたんです。

皆さんは、奇跡って信じますか?

私は中皮腫に罹患してから、ことあるごとに言っていたのが「阪神が優勝するまで死なない」でした。

それが9月に入って負けなしの連勝街道で、13日にはマジック1として、とうとう14日を迎えたんです。もうこれだけで私は奇跡だと思いました。

阪神のアレを夢見て、私は甲子園球場に向かいました。中盤まで投手戦で、息詰まる展開に私だけではなく、周りのお客さんもハラハラドキドキしているのが伝わってきました。そして、3点の先制点。勝負あったかに見えましたが、対戦相手の巨人もホームラン攻勢で最後まで食らいつかれて、ハラハラしてみていました。そして、勝利して優勝が決まった瞬間、私は見ず知らずの周りのファンの方々とメガホンでハイタッチして、優勝の瞬間に酔いしれていました。
開幕する直前に岡田監督は優勝という言葉を封印して、アレという言葉に変えました。そのアレを封印して現実にやってしまうとは本当に凄いことと思いますが、私がその日しか取れなかったチケットが優勝決定のプレミアチケットになるとは、それ以上の奇跡だったと思っています。

中皮腫に罹患して8年目、ここまで生きてることすら自分では奇跡だと思っているのに、甲子園で優勝の瞬間を見れたことは奇跡以外何物でもないと思いました。諦めずに頑張って生きていたら、奇跡が起きることを体現できた一日でした。この日、この瞬間のことは一生忘れることはないと思います。

皆さんは奇跡って信じますか?私は信じました。奇跡が起こることはあるって。ひょっとしたら、こうして中皮腫に罹患してから8年目を迎えるのも奇跡と言えるかもしれませんね。

でも奇跡は黙っていても起こりはしません。その奇跡を起こすために、行動に移すことも必要と思います。私は18年ぶりのアレを見るために奇跡的にチケットを買いました。皆さんも奇跡を起こすために何かをやってみたりしてますか。

奇跡を信じて何か行動に移すことも必要ですね。

「阪神が優勝するまで死なない」と言っていましたが、来年も、いや再来年もアレを見たいものです。そのためにもこれからも元気に頑張ります。

(さて、このコラム中に「奇跡」は何回出てきたでしょうか?)

関西労災職業病2023年9月547号

悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!とおかげさまで5年経過達成しました~平成28年7月突然の「悪性胸膜中皮腫」確定診断。その後「中皮腫サポートキャラバン隊」中心に全国行脚を展開しながら治療を続けてきました。これからは目指すべきものの達成に向けて鋭意活動中です。(右田孝雄氏のブログ)

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