胸水、入院、胸膜癒着術-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/54 右田孝雄

皆さん、あけましておめでとうございます。私は相変わらず気持ちは元気です、とはいかない年末でした。

昨年9月に体調を崩して以来、明らかに悪化していた病状のためです。11月にはH大学病院を受診し、IMRTという高精度な放射線治療をするということになったのですが、実はこのIMRTをするには6週間連続通院するか入院する必要がありました。私自身は2月中旬まで予定があったので、H先生にお願いして2月末以降にIMRTをすることにしました。

それまではスケジュールをこなしながら、従来通院している病院で治療を受けることとし、IMRTまでオプジーボをすることになりました。それで1回目のオプジーボの投薬を受けた後、予定通り2週間後に病院に行き採血、レントゲン撮影をしたところ主治医から

「胸水が溜まってきたなあ。胸膜癒着術する必要あるなあ。」

と言われたんです。確かに、中皮腫と確定診断を受けた際に胸水を500㎖抜いた以降は一切胸水は溜まることがなかったのです。なので、主治医が胸膜癒着術をすると言ったときは、よほど病状も悪化してきたのかと思い、すんなり承諾しました。

12月5日に入院し、最長2週間と聞いて入院しました。翌6日に2回目のオプジーボを投薬し、7日に胸膜癒着術をしたんです。担当医からは、

「2、3日は高熱が出るから」

と言われていました。

そして案の定、翌日の夜38.8度の高熱が出ました。あらかじめロキソニンを解熱剤としていただいていたので飲んだところ朝には平熱に戻っていました。私はこれでもう熱は出ないと思っていたのですが、なぜか夕飯を食べた後また38度を超える高熱が出ました。その都度ロキソニンを飲んで朝には熱が下がるのですが、それは次の日もまた次の日も続きました。

担当医は2、3日で熱は下がると言ったのに、私は何日経っても必ず夜に38度超えの熱が出たので、担当医は慌てだして、色々首を捻ることになりました。結局、最大入院予定の2週間を過ぎても最高39度の高熱が出たので、外来の私の主治医が来て調べた結果、癒着術後にドレーンを挿入して排液を抜いていたのですが、そのドレーンが途中で曲がってしまい、排液が完全に抜けていないということでした。

排液が抜けないといつまでも癒着するために炎症を起こし、高熱が出るということです。

結局、私がクリスマスまでに帰りたいという希望を聞いてくれ、退院前にロキソニンの他に、腫瘍熱に効果のあるナイキサンを処方していただいて、私の頭の中には「?」ばかりが残りながらも、無事に23日に退院することができました。ところが、自宅に帰ってきてからナイキサンを飲んでいるのですが高熱が出ることはなくなり、無事に楽しく年を越すことができました。
ここだけの話、これって本当に排液が原因で高熱が出たんでしょうかね?

皆さん、私は死ぬまで元気です精神でこれからも頑張りますので、今年も何卒よろしくお願いいたします。

関西労災職業病2023年1月539号

悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!とおかげさまで5年経過達成しました~平成28年7月突然の「悪性胸膜中皮腫」確定診断。その後「中皮腫サポートキャラバン隊」中心に全国行脚を展開しながら治療を続けてきました。お蔭で6年を経過致しました。これからは目指すべきものの達成に向けて鋭意活動中です。(右田孝雄氏のブログ)

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