抗がん剤でジェネリック、あれ?-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/41 右田孝雄
皆さま、お元気ですか?
私はただ今ペメトレキセドの副作用により、体調がおかしい状況にあります。ペメトレキセドとは通称アリムタというのですが、それなら皆さんもお分かりだと思います。しかし、何故ペメトレキセドと書いたかというと、私の通院する病院で抗がん剤として使用していたアリムタをジェネリックに先月突然変えられたからです。主治医からはその際「アリムタをジェネリックに変えたからな」の一言だけでした。病院の方針ですから、私はそれに従うしかありません。
ジェネリックに変えた日の夜、早速いつもと違う症状が出ました。本来なら便秘で困るのですが、軽い下痢になりました。この時は、たまたま今回だけかと思っていましたが、次回も同じく最初に下痢が来ました。それから二日後には便秘と共に悪心がやって来て、何を食べても胸悪くなってきます。他にもいつもと違うのは、倦怠感が出てきたことと浮腫みが酷くなったことでしょうか。これもまた気のせいかもしれませんが。
という訳で体調は不良ということでしょうか。それでも、一週間我慢すればこれもまた回復し、いつもの食欲を取り戻してアクティブに動けます。
そういえば、2年前から改善されていることがあります。先日、抗がん剤投薬2週間後に私にとってはとても大切なことがあって、車で片道5時間移動したんです。もちろん私の運転です。2年前なら30分も車を運転したら背中が痛くなって運転に堪えられなくなっていましたが、5時間一人で運転しましたが途中トイレ休憩(利尿剤を飲んでいたのでトイレは近い)を3回挟んだのですが、全く背中の痛みを感じなかったのです。そしてその翌日も復路を同じように一人で運転しましたが、全く身体の辛さは感じませんでした。
抗がん剤が効いていて、週一の鍼治療や点穴(「てんけつ」と呼ばれるツボを押し、身体のバランスを整える施術)などで腫瘍が縮小しているのだと自分では思っていますが、これは私にとっては朗報であり、追い風になっています。こうなったら何が効いていてもかまいません。今やっているルーチンを含めて治療をすることで、ひょっとしたら腫瘍が限りなく小さくなってくれたらいいんだけどと思っています。
先月の血液検査でも、中皮腫の参考となる腫瘍マーカーがかなり低い数値で安定しています。このまま、安定した数値でいてくれたら、もっと積極的な活動ができます。
今、「石綿健康被害救済法」の改正に向けて、セミナーや陳情などできることをやっています。法改正ができるまではこのまま元気に活動できたらと思います。皆さん、どうかご支援のほどよろしくお願い致します。
筆者ミギえもんのブログ「悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!」
中皮腫サポートキャラバン隊HP みぎくりハウス
関西労災職業病2021年10月526号