イベント de GO !-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/40 右田孝雄

皆さま、お元気ですか?私はただ今まだまだ好調でございます。

あっという間に8月が過ぎ9月がやってきましたが、まだまだ残暑厳しくないですか。夏にはプールに行って泳ぎまくろうかと思っていたのに、泳ぎに行く間もなく9月を迎えてしまいました。え?泳げるのか?浮いてた方がいいんじゃないか?ですって...。確かに今プールで浮いていたりしたら大量に水を飲んだドザエモンのように見えるかも。ミギえもん改めドザえもんって...なんでやねん!

一人で乗り突っ込みしました。失礼いたしました。

さて、8月は2週続けてビッグイベントがありました。21、22日の土日はジャパン・キャンサー・フォーラム(JCF)が、28、29日の土日には日本石綿・中皮腫学会がそれぞれオンラインで開催されました。

JCFでは、21日には中皮腫サポートキャラバン隊主催の中皮腫ZOOMサロンをさせていただき、患者さんやご家族さんが十数名集まってくれました。予定時間をオーバーしたので別のURLを立ち上げて再度皆さんに集まっていただき延長戦までさせていただきました。

翌22日のセッションでは、国立がん研究センター腫瘍内科の米盛先生が「中皮腫の臨床的特徴や治療開発について」という講演をして下さいました。今までにない切り口で分かりやすい話でした。講演後は米盛先生による腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫の患者さん専門の「よろず相談室」を開催いたしました。こちらは相談者の質問に対してひとつひとつ丁寧にしかも分かりやすく答えて下さいました。司会を務めた私もかなり勉強させていただきました。

そして翌週の28、29日は「日本石綿・中皮腫学会」学術集会がありました。

有料でしたが、一般の私たちも視聴しながら勉強ができるということでキャラバン隊の運営スタッフに声を掛けて数人で視聴させていただきました。学術集会というだけに業界の専門用語や略語、アルファベットが飛び交い、難解でたびたび苦しみましたが、なかなか素晴らしい研究発表などが聴けて勉強にもなりました。

実は私も29日の学術集会の中で「本邦における中皮腫患者の全国実態調査~年齢で異なる生活困窮、経済的格差の要因の考察~」という話をさせていただきました。また、学術集会の裏側では「市民公開講座」も催されて、こちらはどなたでも無料で視聴できました。この中には医師や看護師の方々に紛れて、私も「患者から見た中皮腫」という題名で話をさせていただきました。こちらの2本の発表は実は事前に録画撮りして学会の事務局にデーターを送ったのですが、この2本の録画をするのに二週間ほどかかりました。自分でパワーポイントで資料を作成し、そのスライドに合わせて音声を録音するんですが、何度も何度も噛んだり、詰まったりでやり直しの繰り返しでした。できた時の達成感はありましたが、元来滑舌の悪い私ですから、なかなか自分でも納得するものができませんでした。

いつになったら、直接皆さんの前でお話ができる時が来るんでしょうか。まだしばらくはこうしたオンラインでのイベントが続くのでしょうね。

筆者ミギえもんのブログ「悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!」
中皮腫サポートキャラバン隊HP みぎくりハウス

関西労災職業病2021年9月525号