中皮腫啓発へ、議員陳情へ-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/39 右田孝雄

さて、日本初の7月の中皮腫啓発月間も盛況のうちに無事終了いたしました。講演して下さった方々もそうそうたるメンバーに恵まれ、また内容も中身の濃い中皮腫啓発月間だったように思います。来年はもっと多くの方々の賛同をいただいて中皮腫やアスベストについての啓発活動として、濃厚なイベントにしたいと思っています。

8月はオリンピックが開催され、メダルラッシュを連日マスコミが報道していましたが、一方で過去最高のコロナ感染者数を連日更新して、政府やJOCを批判するマスコミの姿も見られました。いったいマスコミはどちらを優先したいのかすら分からなくなりました。マスコミの報道に煽られて、オリンピックに歓喜する人もいれば、全く見ないといった方もいましたよね。

オリンピックが終わったと思ったら、今度は命の危険を感じるような全国的な豪雨が続き、まるで神様がコロナ禍に外に出ていくなと言わんばかりの異常気象でした。そんな中、私はといいますと、8月21、22日に開催されるジャパン・キャンサー・フォーラムでの「よろず相談室」や「中皮腫ZOOMサロン」の準備と案内、その翌週の日本石綿・中皮腫学会の学術集会での発表と市民公開講座で依頼された講演の二つの資料作りと録画撮りに日々勤しんでいました。

ジャパン・キャンサー・フォーラムの準備は、殆んど主催者側の事務局の方にお願い致しましたので、私は専らブログで視聴者の募集をするだけでした。でも、日本石綿・中皮腫学会の資料作りは、9分間の発表と25分の講演となるので時間に合わせた資料と話の内容にしないといけなかったので、毎日遅くまで自分自身も「よくやるよな」と思うくらい必死で頑張った気がします。

この記事が届く頃には既にこの2つのイベントは終わっていると思います。ただこの準備をしている間も他のことも色々やっていました。

今、最もキャラバン隊として力を入れているのは、「石綿健康被害救済法の改正」を実現させるために、何人もの国会議員に面会しての議員立法に向けたロビー活動です。ある議員さんは、議員立法に向けた戦略を教えて下さったり、また別の議員さんは直接私たちの意見を伝えると言って下さったり、また別の議員さんは党に持ち帰って話し合って下さることを約束して下さいました。まだまだ今後も面会し、「石綿健康被害救済法の改正」に向けて動きたいのですが、過去最高のコロナ感染者数で緊急事態宣言中なので、迂闊には動けないのが現状です。

皆さんにお願いですが、もし地元に口の利ける、また私たちに繋いで下さることのできる国会議員がいらっしゃればご紹介願えないかと思います。よろしくお願い致します。

筆者ミギえもんのブログ「悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!」
中皮腫サポートキャラバン隊HP みぎくりハウス

関西労災職業病2021年8月524号