オプジーボの副作用ふたたびー胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/37 右田孝雄
皆さま、お元気ですか?私は最近調子を崩して、ようやく持ち直したところです。
と言いますのも、現在私は抗がん剤のアリムタ単剤を3週間に一度の割合で投薬しています。先日、そろそろ抗がん剤の副作用が抜けるであろうと思っていたのですが、悪心(胸が気持ち悪いこと)がなかなか抜けないし、倦怠感が日に日に増していて、夜になると37.5度くらいの発熱がありました。ひょっとしたら新型コロナウィルスに感染したんじゃないかと思ったんですが、朝になると平熱に下がっているんです。それが二日続いて、悪心も倦怠感もあったので、かかりつけの病院へ連絡を入れて受診したんです。その日主治医は休みで、代わりの医師に診てもらったんですが、CTを見ても血液検査を見ても原因が分からず、消化器内科に回されて挙句にまたCT撮ってもらいましたが、結局原因不明で疲れているのでは?ということで薬すらもらえず帰宅しました。
そして、その日の夜、また熱が上がって来たんですが、ふと思い出したんです。以前もこんなことがあったことを。
オプジーボ13回目を投薬して数日後、東京へ所用で新幹線で向かっていた時、急に夜吐き気を催し、トイレで嘔吐したんです。当時は食あたりかと思っていましたが、その後倦怠感が襲い掛かってくるし、夜になると発熱が数日続きました。あまりの異変に主治医に連絡して、病院へ駆け込んだんです。血液検査、レントゲンやCTを撮って調べて、その時も主治医から「疲れているんと違うかな」と言われました。そして何気に測った血圧を見て主治医の顔色が変わりました。すぐに看護師に「まださっきの血液検査のサンプル残っているか?」と慌ただしく調べ出し、しばらく経って出た結果は「副腎機能の低下」でした。
「副腎機能の低下」とはオプジーボの副作用のひとつで、下垂体を誤って攻撃し、副腎へホルモンを送る機能が制御されてホルモンを送ることができなくなるんです。副腎にホルモンが届かないと、血圧が異常に下がり、放っておくと死に至らしめることもあると調べたら書いてました。
そのことを思い出して、主治医のいる日に連絡してそのことを伝えて、病院へ行きました。調べると案の定、その数値が下がっていました。再度、またその数値を上げるためのステロイドを処方してもらいました。それから少しずつ回復して、今ようやく普通に動けるようになりました。
皆さん、私はオプジーボを中止してもう一年以上になります。しかし、今回のように副作用が再発することとなってしまいました。オプジーボの副作用で一度壊した機能は一度治してもまた再発する恐れがあるのでお気を付けください。
筆者ミギえもんのブログ「悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!」
中皮腫サポートキャラバン隊HP みぎくりハウス
関西労災職業病2021年6月522号