死ぬまで元気です/25 胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記-余命2年と言われて5年目を生きる~そば打ち、ほかいろいろ 右田孝雄

皆さま、お元気ですか?私は外出自粛中ですがとても元気に過ごしています。4月16日全国に「緊急事態宣言」が発令され、不要不急の外出はもちろん、様々な自粛や制限が入り、本当に我慢を強いられながらもとうとう6月に突入いたしました。どうにか、全国的に「緊急事態宣言」も解除されましたが、第2波によって北九州市に規制が入りましたが、この記事が皆さんに読まれる頃にはどうなっているんでしょうか?

さて、いくら「緊急事態宣言」が解除となったからといっても、私のような基礎疾患を持った患者はまだまだ予断を許さない状況なんで、下手に外出するのは危険がいっぱいです。だからといって、これ以上「緊急事態宣言」を継続させると、経済が破綻して倒産や自殺者、犯罪が増えていくのではと懸念しています。

大阪府知事の言葉を解釈すれば、これ以上経済的に破綻する方を出す訳にもいかないってことだと思います。ということは、患者は自主的に自粛しなさいということになります。もちろん、それは当たり前のことで、自分の身体は自分で守らないといけませんよね。そういうことなので現在も自宅で外出自粛生活を余儀なくされているところです。

中皮腫サポートキャラバン隊として、全国の患者さん達と交流を図るべく、本来なら全国あちこちへ行って交流会や講演会をしているのですが、こういう事態なんで現在は、オンラインで全国の患者さんやご家族と繋がる「中皮腫ZOOMサロン」や、患者さんやご家族の今後の治療や生活の参考になる「ZOOMでインタビュー」などを行なっています。他にも、有志を集めて月イチのオンライン飲み会もしています。

それでも自宅でずっと過ごすってのは退屈なんで、色々なことにチャレンジしています。
特に身体が鈍っているので、ローラーを買って腹筋などを鍛えたり、ちょっとダンスをかじってみたりしているんですが、先日縄跳びを買って試しに跳んでみたんです。昔は跳べたので余裕だと思っていたら、1回とか2回しか跳べないんですよね。縄のスピードと跳ぶタイミングが全く合わないんです。それで何回かチャレンジしていたら、急に背中にピキッと激痛が走ったかと思ったら、呼吸ができないくらいの痛みが数十秒続きました。その後徐々に治まって来たので良かったのですが、その時はこのまま逝ってしまうんじゃないかと思いました。ただ、その後も完全に痛みはひかず、くしゃみをすると背中に激痛が走るんです。今度抗がん剤の時にレントゲン撮るんで背骨の方も見てもらおうと思います。

あと、十割そばを打つ趣味もできました。何回かそばを打っているんですが、最初は何時間も掛かっていたのですが、今は小一時間もあれば打てるようになりましたよ。ただ、そばの細さはまだ歪で蕎麦もあればうどんか?という太さもあるんで、これから切り方も練習していこうと思います。新型コロナウィルスの感染も第二波が来るのか来ないのか予断は許しません。いつまで動けないかも分からない状態です。外出されるときは、マスク着用でアルコール消毒は忘れずに十分注意して下さい。患者さんはストレスが溜まると思いますが、ここは辛抱していただいて、今できる楽しみを見つけましょう。

筆者ミギえもんのブログ「悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!」
中皮腫サポートキャラバン隊HP みぎくりハウス

関西労災職業病2020年6月511号