死ぬまで元気です/23 胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記-余命2年と言われて5年目を生きる 右田孝雄

皆さま、大丈夫ですか?何がって、新型コロナウィルスに決まっているじゃないですか。本当に一体いつになったら終息するのか心配です。この記事が皆さんの目に入る頃には終息しているのでしょうか。

私にはしばらくは続くように見えているのですが。私たち中皮腫患者が感染したら、呼吸器系の疾患ですので命を落としかねませんから、気を付けたいところです。しかしながら、アスベストと同じで目に見えないものをどうやって避けていけばいいのでしょうか。密集、密閉、密着するようなところへは行くなと言いますが、今やほぼどこに行ってもそういう場所です。移動の電車やバス、食事をするレストランやカフェ、あとショッピングモールなどもそうですよね。でも、様々なイベントが中止や延期になったり、プロ野球や競馬などは無観客なのに、何故あれだけ人が集まるパチンコ店は自粛要請などしないのでしょうか。ここは大人の事情ってやつなんでしょうか。

中皮腫サポートキャラバン隊もその影響を大きく受け、3月~4月のスケジュールは全てキャンセルで白紙になりました。その中で唯一予定通り開催した「中皮腫サロン」でしたが、やはり状況では電車に乗って来られるわけにもいかず、かなり暇な中皮腫サロンでした。

では、その間自宅で何をしているかと言いますと、キャラバン隊の2019年度の活動報告を纏めたり、原稿を書いたり、「日本肺癌学会ガイドライン検討委員会・中皮腫小委員会」の外部委員として任命されたため、CQ(クリニカルクエスチョン)を考えたりと、それはそれで忙しいものです。

あと、個人的に愛犬のマルチーズのユイちゃんを撮ってYouTube動画を作成しています。4月から毎日数分の動画をアップして視聴して下さる皆さんを癒そうと思っています。皆さんも良かったら一同「ユイちゃんとミギちゃん」を検索してチャンネル登録をして毎日数分癒されてみませんか。

現在は地方へ行けないので、こうして毎日を過ごしているのですが、患者さんからのご相談は二日に一人くらいの割合であります。その際は誠意を尽くしてお話をさせていただいています。中皮腫患者は、新型コロナウィルスの感染より今自分が置かれている状況の方が不安で堪らないのは事実です。それに加えて、呼吸器系疾患でしかも抗がん剤投薬中となると免疫力も落ちているので、患者さんには新型コロナウィルスにも十分に注意して欲しいものです。
かく言う私も、この記事が皆様に読まれる頃に感染していないことを願うばかりです。

筆者ミギえもんのブログ「悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!」


202004508