中皮腫で死亡した電気工の給付基礎日額を「標準報酬月額」としたため超低額になった件の続報/大阪南

本誌(関西労災職業病)2024年1月号掲載「中皮腫死亡の電気工、労災認定 給付基礎日額問題が発生」の続報であるが、前提を少々。 労災保険制度における休業補償給付や遺族補償給付は「給付基礎日額」を決定した上で、その額に給付 […]

☆更新☆労災・職業病 安全衛生 ニュース(~2024年5月)/クボタショックから6年半のアスベスト報道(2005年6月~2011年11月)

※2024年5月までに更新<2024年07月02日> 機関誌「関西労災職業病」の最後のページに掲載している新聞記事からのスクラップ一覧をまとめて掲載しています。 掲載されているのは、1999年12月から2024年5月分( […]

アスベスト除去現場の声~作業員A氏に聞く~

ベテラン作業員A氏 2024年3月17日、実際のアスベスト除去現場の状況を知るという目的で、とある解体業者に勤めるA氏を安全センターの事務所に招いて懇談会を行った。彼は、アスベスト除去作業の作業員を6年以上やっており、彼 […]

第10回泉南石綿の碑記念式~雨が集まり川になること/大阪

式典と雨の音 2024年4月21日午前9時30分、曇り空を見上げて歩きながら、会場である泉南石綿の碑公園に到着した。「第10回泉南石綿の碑記念式」と書かれた横断幕が公園内の藤棚の下に掲げられており、藤の無数の蕾が頭を垂れ […]

安衛法は個人事業者の安全を守れるか?相次ぐ省令改正とガイドライン策定

建設アスベスト国賠最高裁判決労働者以外も保護対象 労働基準法は、労働基準法第9条で定義された「労働者」について、その最低限の労働条件を定めている。その実効を確保するために労働基準監督署があり、監督官が司法警察職員として位 […]

アスベストばく露の現実~50年前のアルバイト体験/大阪

今から約50年前、高校生だった頃、同級生から、父親が会社を設立するからアルバイトで仕事を手伝ってくれないかと相談があった。 私は、友人を誘って2人でアルバイトをすることになった。 アルバイトの内容は、配管工や水道屋さんで […]

なんやかんや言うても死ぬまで元気-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/67 右田孝雄

皆さん、こんにちは。 年明けから3度の入院をしました。 飲み薬の誤嚥で窒息して、2度目の入院となったことまで、前回、お話ししました。 それから3度目の入院になった経緯なんですが、誤嚥入院から帰ってきて、家で過ごしていまし […]

2023年石綿健康被害ホットラインを実施~中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会●全国

2023年12月も石綿ばく露作業による労災認定事業場の公表にあわせて、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会による全国アスベスト健康被害ホットラインが14日・15日にわたって実施された。 今年も関西を中心に報道をしてもら […]

みず薬を詰まらせ窒息しかけて救急入院-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/66 右田孝雄

皆さん、こんにちは。今年は正月から大変なことだらけやと思っていたら、自分自身にとんでもないことが降りかかってしまい、多くの方々にご迷惑をお掛けしました。 そのとんでもないことが起こったのは、年明け新薬の投与で入院し、退院 […]

ニチアス羽島工場元労働者のアスベスト(石綿)被害損害賠償訴訟で勝訴、ニチアスを断罪-岐阜地裁判決/岐阜

大手建材メーカー「ニチアス」羽島工場の元従業員が罹患した石綿肺に対する損害賠償補償について、2024年1月31日、岐阜地裁はニチアスに対し1430万円を支払うよう命じた。 ニチアスは元従業員の石綿健康被害を過小評価し、5 […]

全港湾OBのカオリンじん肺、じん肺健康管理手帳交付/兵庫

昨年の7月下旬、全港湾大阪支部組合事務所から電話が入った。尼崎港運(株)の元組合員のTさんが組合事務所に来られ、「最近体調が悪く、尼崎港運(株)当時にカオリンの袋詰め作業に於いてじん肺管理区分2を受けている。何か救済手段 […]

被災者は語る 第3回・阪井健治さん~関西労働者安全センター50周年企画インタビュー

関西労働者安全センター設立以来の50 年は労災職業病被災者と共に歩んだ50 年といえます。「被災」という予期せぬ「現実」に向き合う人たちのお話を改めて傾聴する本企画の第3回は、阪井健治さん(88歳)です。 大阪生まれでず […]

日本も私もいったいどうなる!?今年もよろしくお願いします-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/65 右田孝雄

皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今年は元旦早々に能登半島を中心とした最大震度7の大震災で甚大な被害が出ました。また次の日は羽田空港で旅客機と海上保安庁の飛行機が衝突炎上で5人の犠牲者 […]

中皮腫死亡の電気工、労災認定なるも給付基礎日額問題が発生/大阪南

機関誌2023年7月号掲載の「時効寸前の労災遺族補償請求、中皮腫の電気工」の続編となる。 昨年4月20日に大阪南労働基準監督署に遺族補償年金を請求したところまで報告した。 同年9月に、無事に遺族補償年金の支給が決定された […]

奇跡って信じますか?-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/64 右田孝雄

皆さん、こんにちは。お元気ですか? 私は、最近は咳が頻繁にでるもののその他は慣れと言いますか、疼痛も気にするほどでもなく、一応日々元気に過ごしております。そして何より、阪神タイガースが38年ぶりの日本一に輝きました。阪神 […]

抗がん剤治療しながら食欲の秋-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/63 右田孝雄

皆さん、こんにちは。お元気ですか? 私は山あり谷あり、体調の起伏が激しく、これを書いている今はすこぶる元気で、力が有り余っているかと思うくらい活力がみなぎっています。それはなんでかなと問われても、答えらしいことはただ睡眠 […]

被災者は語る 第2回・泉まり子さん~関西労働者安全センター50周年企画インタビュー

関西労働者安全センター設立以来の50 年は労災職業病被災者と共に歩んだ50 年といえます。「被災」という予期せぬ「現実」に向き合う人たちのお話を改めて傾聴する本企画の第2回は、泉まり子さん(82歳)です。長年、ダクト工を […]

奇跡のアレ!!!-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/62 右田孝雄

皆さん、こんにちは。お元気ですか? 私は最近は体調も良く、食欲もあります。 何故かって?そりゃあ、もうアレですよ。2023年9月14日、18年ぶりに阪神タイガースが優勝いたしました。実は私、この優勝の瞬間を奇跡的に甲子園 […]

安全のきいわあど/その37・電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)

粉じんや化学物資など有害物を体内に取り入れることを防ぐ、最後の砦となるのが呼吸用保護具(マスク)だ。人の五感で感じることのできない微細な有害物をフィルタで取り除き、体内に入り込むことを防ぐ、極めて大事な装置だ。 マスクの […]

両肺多発性転移、だから?で「ミギえもん&Dr.ハシモトの『中皮腫のこと教えてください』」リリースしました-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/61 右田孝雄

皆さん、こんにちは。お元気ですか? 私は元気ですと言いたいところですが、正直、から元気になっています。なぜなら、先日のCT撮影で衝撃の言葉が主治医から出たからです。 「両肺多発性転移」 中皮腫の腫瘍が右脇腹から少し減った […]