石綿健康被害救済基金を活用して中皮腫治療研究推進を!石綿救済法改正を!-胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記~死ぬまで元気です/45 右田孝雄

皆さん、ご機嫌いかがですか?私は至って元気ですが、今の世の中は本当に大変ですね。

新型コロナウィルスが全世界に流行して、マスク、消毒、手洗いが当たり前な世の中になり、オミクロン株で第6波が来てようやく収束しかけたと思ったらロシアのウクライナ侵攻で、この先どうなるのか考えたら怖くないですか。皆さんがこのコラムを読んでいただいている頃には、ウクライナ侵攻はどうなっているんでしょうか。

先日、国会議員への陳情と中皮腫患者さんとの面会で福岡県と山口県に行ったのですが、軒並みガソリンスタンドのレギュラー価格がリッター180円を超えていました。1軒だけ170円台を表示したガソリンスタンドを見つけましたが、自動車の長蛇の列ができていました。これは自動車の移動は当分控えたほうがいいのではと思いながら自宅に帰って、近所のガソリンスタンドを見たところ、なんと165円の表示がされていました。気が付いたら私はそのガソリンスタンドで給油していました。だって、いつ急騰するか分からないですから、まだ安いうちに給油しておきたいですよね。

でも、ロシアのウクライナ侵攻は直ちにやめてほしいです。人の命を一国の大統領が奪う権利なんてないです。
現在、中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会は「石綿健康被害救済法の改正への3つの緊急要求」を提言し、そして法改正を実現してもらうべく国会議員への陳情を繰り返し行っています。その緊急要求の中には、中皮腫患者の治療研究促進のために「石綿健康被害救済基金」の一部を活用してほしいというのがあります。

現在、中皮腫の標準治療は、胸膜に限っては手術か、抗がん剤のアリムタとシスプラチンの併用療法、免疫チェックポイント阻害薬のオプジーボあるいはオプジーボとヤーボイの併用療法しかありません。胸膜以外の中皮腫患者さんに限っては標準治療すらありません。故に難治性希少がんであり、中皮腫患者の予後は悪いと言われています。

少しでも患者さんが長生きできるために、将来的に治る病気にしてほしいという思いから、「石綿健康被害救済基金」の一部を活用して中皮腫の治療薬、新しい治療法の研究に充ててほしいと日々陳情に足を運んでいるんです。

一方で、国が変われば毎日爆撃などでたくさんの人々の命が奪われているのは、本当につらく悔しい思いです。
どうか一日も早く世界に平和が訪れ、人が安心して暮らせる世の中になることを願います。

関西労災職業病2022年3月530号

悪性胸膜中皮腫と言われてどこまで生きれるかやってみよう!とおかげさまで5年経過達成しました(右田孝雄氏のブログ)

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