死ぬまで元気です 17 胸膜中皮腫患者の前向き一辺倒-闘病記-余命2年と言われて5年目を生きる 右田孝雄
皆さま、 こんにちは。
私はオプジーボの副作用の膵炎に悩まされ、 約一カ月半にわたり中皮腫の治療を中断し、 膵炎の緩和に努めていたのでキャラバン隊活動も休止しているような状態でした。 その間に予定していた東北各地でのキャラバン隊の講演は、 同じ中皮腫患者の藤原さんや田中さんにお任せし、 私は自宅からZOOM機能を使って東北各地の講演会場と繋ぎ、 皆さんと交流を図りました。
お盆を過ぎてようやく体調も落ち着き始めたので、 そろそろ開始とばかりに8月17日に東京の国立がん研究センターで行われた「ジャパン・キャンサーフォーラム2019」に行きました。 ここでは「中皮腫サポートキャラバン隊」 主催の講演で山口宇部医療センターの岡部先生を講師と してお呼びしていました。 前日の夜に入って、翌日は朝から準備をして昼からの講演に備えました。
実はこの講演の数日前に入った情報ですと、 40席あるのですが半分埋まるかどうかという参加希望数と聞いていたので、 ギリギリまでブログや希少がんセンターで周知宣伝して参加者を募った結果、 座る席が足りないくらいの方が来られました。
その熱気に岡部先生も応えるように外科手術のことを中心に熱く話されました。 胸膜や腹膜のこと、 新薬や抗がん剤のことも含めて話されていました。 その後の質疑応答にも熱心に答えて下さいました。
講演後は、 別に場所を設けて 「よろず相談会」、東京大学医科学部で治験中の 「ウィルス療法」 についての説明会を実施しました。 講演会参加者のほとんどの方が引き続き参加され、 我先に岡部先生へ個別質問するために並ばれていたり、 そうでない方は「治験」の話に真剣に耳を傾けていました。治験の話は、 私自身も興味があり既に話を聞いていたので、 病院から取り寄せたCT画像のC Dを治験の説明に来られた先生に渡しました。ここでの「よろず相談会」も大好評で、 時間ギリギリまで皆さん岡部先生に質問していました。
その翌日のことです。早速「治験」の先生からメールが来ました。 CDを見た結果の説明でした。結果、私は胸水が溜まっていないので治験はNGでした。今後、膵炎が良化した後の治療についても暗礁に乗り上げた感もありますが、さてどうするかは、これから秋の全国行脚をしながら考えていこうと思います。
(201909_503)