連合大阪労働安全衛生センターが理事会 JR西日本「祈りの杜」見学も●大阪
連合大阪は6月20日に労働安全衛生センターの2023年度第1回理事会を開催した。研修に先立ち、午後2時からJR西日本尼崎駅近くの「祈りの杜」を見学した。同施設は、2005年4月25日に福知山線の塚口駅と尼崎駅間で脱線事故を起こし、106名の死亡、500名を超える負傷という犠牲があった現地をJR西日本が保存し、遺族や被害者の意向に沿う形で慰霊碑を設置しているもの。
この列車事故発生以降、同社の労働者で組織するJR西日本労組の各支部は、毎年安全の日を設定して安全研修を行うなどの取り組みを行っている。この日は連合大阪の他産別の安全衛生担当者の見学の機会を設定したもの。
引き続き開催された安全衛生センター理事会では、連合本部労働法制局より田中百合さんが「第6次連合労働安全衛生取り組み指針(2023~2027)」について報告を行った。連合は1999年に最初の5か年計画を策定、それ以降、政府が策定する労働災害防止計画にあわせて策定することにしている。当初の計画は、中小企業の安全衛生対策強化という鮮明な目標を掲げた取り組みが行われたが、近年の計画は概ね政府の計画にあわせた内容が目立つものとなっている印象が強い。取り組みの活性化が期待されるところだ。
関西労災職業病2023年8月号