1万件を超えた新型コロナウイルス感染症の労災認定件数
民間労働者の労災補償をカバーする労災保険での新型コロナウイルス感染症労災認定件数が、7月に入って累計で1万件を超え、8月27日現在で、労災認定件数(支給件数)は12,840件。
新型コロナウイルス感染症に関する労災請求件数等-2021年8月27日現在全国決定件数では13,097件で、13,097件から12,840件を引いた257件が不支給件数となる。
労災請求件数は16,969件なので、決定済み件数の割合は77.2%。
認定率は、12,840/13,097×100≓98.0%。
全体に占める「医療従事者等」の割合が高いのは、「業務外で感染したことが明らかな場合を除いて、原則として労災保険給付の対象とする」労災認定上の取扱がされていることが大きいだろう。医療従事者の場合は、感染経路が不明の場合でも、労災として認定される可能性が高い。
ただし、「医療従事者等以外」においても、かなり幅広の対応が行われているとみられ、労災請求を積極的に行うことを勧めたい。
(なお、地方公務員では594件、国家公務員では44件が認定されている(公表分限り)。認定傾向は労災保険と同様とみられる。)
新型コロナウイルス感染症に関する認定請求件数、認定件数について地公災基金20210731一般職の国家公務員に係る新型コロナウイルス感染症に関する報告件数及び認定件数20210731人事院
このあたりの解説は、本号でも紹介している「全国安全センターYoutubeチャンネル」の解説動画を参考にしていただきたい。
<解説ビデオ>「新型コロナの労災申請」を公開/全国安全センターYouTubeチャンネル
最新の新型コロナウイルス感染症の労災認定状況はつぎから
関西労災職業病2021年8月524号
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