新たに、アスベスト(石綿)含有バスマット等がみつかるーカインズ社、17製品29万個 2020/12/15(12/17情報更新)

カインズ社関係

厚生労働省が、アスベストが含まれていた珪藻土バスマット等についてのアナウンスを開始した。今回の製品は、カインズ社の製品とのことで、発端となった堀木工所(本稿末記事参照)の際と同様、製品の告知と販売者への問合せをよびかける内容である。

石綿(アスベスト)含有品の流通と販売者による回収について(厚生労働省2020.12.15)

担当である厚生労働省化学物質調査課の話は概略、

「カインズ社から所轄の埼玉県の熊谷労基署に12/14に、5品目について、1.3%~0.2%のクリソタイル(白石綿)が入っていることがわかった。中国の同一工場で製造している、これらを含む17品目について対応する、との報告があり、これが埼玉労働局を通じて、本省に来たもの。」

厚生労働省で予定している、抜き打ちの買い取り検査によって判明したものではなく、同検査については現状どうなっているかはノーコメント。5品目の詳細な分析結果の報告はカインズからはまだない。これらを含め17品目すべての正式な検査結果が提出されるものと理解しているが、まだ提出はない。5品目が17品目のうちどれかについては、こちら(厚労省)からは回答できない、カインズに聞いてください。(カインズの電話がつながらないですよ、と話したが『そんなことないですよ、つながりますよ』とのお話だった)」

というもの。

再度カインズの取り合わせフリーダイヤル(0120-659-337)にかけたが「おかけ直しください」の自動音声がつづきつながらなかった(2020/12/16 14:20現在)が、4回目につながり「5品目がどれなのか」などを質問したところ「折り返し連絡する」との回答だった(2020/12/16 14:50)。

12月17日、カインズ総務部から折り返しの回答があり「ホームページの内容以上は出さないことになっている」とのことであったので、こちらからは「事実は、そのままポンと出すことが適切だと思うので、決定権限のある方にお伝えください」と要望した。

消費者庁もリコール情報の広報をはじめた。

カインズ「珪藻土商品(17品目) 」(2018年5月~2020年12月に販売) – 回収(消費者庁リコール情報サイト)

今回は、回収数も多くなっており、マスコミでも注意をよびかけている。

カインズ回収対象製品20201215

珪藻土バスマットにアスベスト混入か 29万個回収へ(テレ朝)
「カインズ」珪藻土バスマット、アスベストで29万点回収へ(TBS)
カインズ、バスマットなど29万点回収 珪藻土製品、アスベスト含有(時事通信)
カインズ、バスマットなど29万点を回収…基準超のアスベスト(読売新聞オンライン)

カインズ社のリリースペーパーでは、「弊社にて 2018 年 5 月 26 日より 2020 年 12 月 12 日まで販売いたしました一部の珪藻土商品において、法令の基準を超える石綿(アスベスト)が含まれている可能性があることが判明いたしました。」と記載されているが、「可能性」等の詳細はいまのところ明らかにされていない。

アスベスト禁止のはずなのどうして(関連記事)

今回の件は、ある意味予想されたアスベスト禁止の穴といえるものなので、厚生労働省は政府として、ガラス張りの情報公開対応を心がけていただきたい。