アスベスト被害全国ホットライン2019/全国で186件の相談
毎年12月に実施している「アスベスト被害全国ホットライン」(中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会主催 全国安全センター等協力) を12月19、20日二日間、全国を地域に分けた5地点において、フリーダイヤル0120-117- 554で行った。
12月18日に厚生労働省が2018年度に石綿疾患で労災認定のあった事業場情報を公表したため、厚生労働省の相談電話番号とあわせて、各紙がフリーダイヤル電話番号を掲載したことや一部テレビ取材もはいったため、 例年と大差のない件数の相談が寄せられた。
二日間で合計186件 (うち北海道20件、 東日本41 件、 中日本26件、 関西・中国65件、九州34件)だった。
内容は補償・ 救済制度、医療などさまざまで、 現在療養中の中皮腫、 肺がん等の患者と家族からも相当数あった。関西・中国地方は関西労働者安全センターで相談を受けた。例年通り、ひょうご労働安全衛生センター、 大阪アスベスト弁護団、アスベスト訴訟関西弁護団と協力して対応した。
「中皮腫の確定診断を受けたばかり」 といった方からの相談もあり、ホットライン後はさっそくフォロー担当者を決め支援活動を進めている。患者・家族からの治療やケアにかかわるリアルタイムの対応が必要な相談については中皮腫サポートキャラバン隊と協力して対応している。
石綿疾患の労災認定状況を反映してか、建設関係の患者、 家族からの相談が多くを占めている一方、典型的な石綿工場での被害、クボタ旧神崎工場周辺被害と損害賠償への対応が求められる事例も多く、 アスベストユニオンや弁護団との連携が今後とも重要なことを改めて確認したホットラインだった。
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