連合兵庫がセーフティネットワーク集会、川重明石工場で開催●兵庫

合兵庫は10月4日、第19回セーフティネットワーク集会を開催、講演と工場見学を行った。

開催地は川崎重工業株式会社明石工場で、受け入れ労組は基幹労連川崎重工労働組合。まず午前の講演では、当センターの西野が「主体的安全衛生活動で、快適な職場作りを」と題し、第14次労働災害防止計画の内容を紹介しつつ最近の労働災害発生状況の特徴から注意すべきことを指摘した。とくに職場における高年齢労働者の増加から休業災害が増加していること、設備による災害から行動系の災害に特徴がシフトしていることなど、近年の傾向から現在の各職場での取り組み課題が設定できることを紹介した。

講演の2本目は、川崎重工業明石工場における安全衛生の取り組みについて、同安全衛生課長の今井貴弘が紹介した。同事業所ではリスクアセスメントの取り組みによって、多様な安全衛生の職場改善が行われており、その実例を紹介しながら、様々なエピソードも紹介された。

現在の課題としては、企業が主導する化学物質の安全衛生管理上の路線変更への対応や、休職者の6割がメンタル不調によるものであること、様々な国からの外国人労働者の安全対策などがあげられた。

同事業所の製品の主力はなんといってもバイクである。製造ラインの最後、検査場では真新しいバイクがエンジン音を発している。製品のきらびやかとともに、組み立てラインの労働者の創意工夫も随所に見られる職場であった。

関西労災職業病2023年11・12月549号