ファン・ユミさん14周忌にあたり、パノリムが声明 2021/3/6

[ファン・ユミさん14周忌の追慕論評]
半導体電子産業労働者の健康と人権のために
パノリムは今年も引き続き前進します。

今日はサムソンで半導体を作っていて白血病に罹って亡くなった、故ファン・ユミさんの14周忌です。ファン・ユミさんの以前の半導体電子産業労働者の産災死亡を、私たちは知りませんでした。ファン・ユミさんは、私たちに半導体職業病の問題を教えました。その死を知らせ、記憶しようと努力してきた多くの方々の力で、今では半導体電子産業の職業病問題を多くの人々が知ることになりました。

そして、14年の間に色々な変化が作られました。立証責任を緩和して職業病を認める大法院判決があり、職業病の認定は着実に増加しています。問題になった企業は、今では職業病支援補償制度を運営し、予防のための努力もしています。半導体の職業病を認めた政府の公式の研究結果も出てきました。今年の初めには、重大災害に対する企業と企業主の責任を厳格に問う重大災害処罰法も制定されました。労働者の死を忘れず、変化のために努力してきた方々のおかげです。パノリムは努力を止めないと約束をすることで、半導体電子産業の産災死亡労働者を追悼します。

今までにパノリムに情報提供された職業病被害者は708人です。このうち200分が亡くなりました(2021年3月4日現在)。2019年に政府が出した半導体職業病の疫学調査は、パノリムに情報提供された被害事例は一部に過ぎないということを確認させました。3442人が職業性癌に罹り、そのうち1178人の労働者が亡くなりました。この調査は規模の大きな半導体会社6社に対して行われたものですが、被害は半導体工場だけに拡散ものではありません。半導体とディスプレイだけでなく、LED、PCB(印刷回路基板)、携帯電話、太陽光など、様々な電子製品を作る現場で、職業病の被害が発生しています。多くの電子産業で、半導体の工程と同じように、様々な毒性化学物質と放射線を使っているからです。

危険は下請け業者で移され、より一層増加し、清掃労働者のように見えない所で働いていて被害に遭う人もいます。規模が小さな事業場であるほど、労働者が劣悪な作業環境に追い遣られ、放置されています。依然として明らかにならない半導体電子産業の危険を明らかにするために、パノリムは引き続き努力します。危険に対する知る権利を守るために、産業技術保護法を正すための努力を続けます。二世疾患の産災認定判決が法改正に繋がり、半導体電子産業の二世疾患被害者が産災と認められるように努力します。

半導体電子産業労働者の健康と人権のために、パノリムは今年も引き続き前進します。

その道に、今まで通り、一緒に力を集めてください。

2021年3月6日

半導体労働者の健康と人権守り(パノリム)