ニトリでもアスベスト(石綿)含有珪藻土バスマット等。回収対象240万個(調査中対象65万個)これまで最多。 2020/12/22

ニトリでアスベスト含有製品多数

厚生労働省は、堀木工所、カインズにつづき、ニトリが、同社が販売する「アスベスト含有の可能性のある」珪藻土バスマット、コースターについて回収を開始したと12月22日付でアナウンスをした。

石綿(アスベスト)含有品の流通と販売者による回収について(厚生労働省2020.12.22)

また消費者庁のリコール情報サイトでの情報提供を始めた。

ニトリ「珪藻土コースター(7種類)、珪藻土バスマット(2種類)」 – 回収(消費者庁リコール情報サイト)
法令の基準を超える石綿(アスベスト)が含まれていることが判明

回収対象商品数はこれまでとは桁違いの多さだ。

なお、厚労省・ニトリとも、含有するアスベストの分析結果など詳細をHP上で明らかにしてない点は問題である。

ニトリホールディングスはHPで12月18日に「お詫びと自主回収のお知らせ」を掲示して、同社が2019年8月から販売している「サラサラコースター テラゾーST」(299円)でのアスベスト含有と回収開始をアナウンスしていた。

お詫びと自主回収のお知らせ(2020年12月18日) より

そして、12月22日になって「【第2報】お詫びと自主回収のお知らせ」をHP上に掲示して、さらに、自主回収の規模が大きくなったことを公表した。

【第2報】お詫びと自主回収のお知らせ(2020年12月22日) より

調査中が29品目あり、さらにアスベスト含有品目が増える可能性があるだろう。

アスベスト禁止になったはずなの、どうして?(関連記事)

今回の件は、ある意味予想されたアスベスト禁止の穴といえるものである。当該会社や厚生労働省はこのようなことが起きた経緯と原因を詳しく明らかにするべきである。さらに、同種製品を製造している会社や厚生労働省には徹底した調査と情報公開をする責任がある。

アスベストを含有する同様の原材料で製造された製品が流通している可能性があるのではないか、という点が大いに気になるところだ。

また、宇部興産建材が運営する「日本珪藻土日用雑貨製造協会」は会員企業に「アスベストを含有する製品の取扱い点検」を周知・依頼を実施している。

日本珪藻土日用雑貨製造協会が会員企業にアスベストを含有する製品の取扱い点検を周知(2020.12.21)