胸膜中皮腫の大工・軽天工のIさん、労災認定<大阪南・西野田>
1953年生まれのIさんは昨年初夏に胸膜中皮腫を発症し、6月から近畿大学医学部付属病院で治療を続けている。
中皮腫サポートキャラバン隊右田さんのブログでIさんの奥さんがコンタクトをとられたことから、 労災請求にとりかかるところであった、9月はじめにご夫婦で安全センターに相談に来られた。
1969年に大工見習いからスタート、途中からほぼ軽天、ボード工専門となり発症直前まで働いてきた。建設労働一筋、65歳まだまだ現役。 受験真っ最中の子供をかかえ、 がんと収入途絶の緊急事態である。
すでに相談に来られたときには、 労災相談で堺労基署に行かれ、最近の就労先であるN鉱業所から事業主証明をとっておられた。
一刻も早く労災請求が必要であることから、 いまかかっている近大病院で証明をとり、 10月はじめに相談先の堺労基署に労災請求を行った。
N工業所の所在地が大阪南労基署管内であったためにすぐに大阪南労基署に回送され、 本人の聞き取りを大阪南労基署の担当者が堺労基署に出向いてきて行ったのが10月23日だった。
結局、調査作業が終わり認定の目処がたったという段階で大阪南労基署から、最終事業場が西野田労基署に変更になるという連絡が12月にあり、12月中に労災支給決定が本人に届いた。
Iさんご夫妻は「これでなんとか一息ついた」と言われたが、 今後も厳しい闘病が続く。
必ず乗り切ってほしい。中皮腫サポートキャラバン隊の右田さんといっしょにI さんを応援していきたい。
『関西労災職業病』2019年2月(496号)