新型コロナウィルス肺炎労災申請、未だに2件。相談件数は500件超。「仕事や通勤が原因で感染」と思ったらまず申請を。

全国の労働局等に設置されている「特別労働相談窓口」に寄せられた相談状況(4月14日時点)が明らかになった。分野別の数字は次の通り。(阿部知子衆議院議員事務所経由で東京労働安全衛生センターが公表)

全体で20万人近くから相談を受け付けているが、労災補償に関することも500件を超えている。
ところが、申請に至っているのは、わずか2件にとどまっている(厚労省)。今は労災申請どころではないといった方も多いとみられるので増加はこれからとは思われるが、用意された Q&Aによる厚労省のお役所的説明に尻込みしないで積極的に申請することが大切だ。本来、労災認定は社会常識に沿ってなされるべきで、今回のようにあまり経験のない状況に際しては、患者が積極的に申請を行うことで申請件数も増え、認定のあり方も実態に即して定まっていくというのが実際だからだ。(事務局 片岡明彦)