ウーバーイーツユニオンが事故調査

フリーランスの労災補償はどうなる !?

働き方や雇用形態が日々、多様化しているが、そういった労基法上の「労働者」に当てはまらない働き手から、業務中の労働安全衛生の問題について提起する動きが続いている。昨年12月には、日本俳優連合会、落語芸術協会、日本音楽家ユニオン、 日本ベリーダンス連盟、日本奇術協会などが、労災保険の特別加入制度の適用を厚生労働省に要望した。 フリーランスなど個人契約や請負などで働き、 労働者には当たらない人たちだ。 労災保険の特別加入の対象にもなっておらず、特別加入を手続きするための業界の事務組合を認めてもらうよう求めている。
またインターネット上のプラットフォームから仕事を請けて働く働き手をプラットフォームワーカーと言うそうだが、 プラットフォームワーカーの労災問題も顕在化してきている。
飲食店より配達を請け負うウーバーイーツの配達員らが結成したウーバーイーツユニオンも、多発する配達中の事故を問題視し、 ウーバーイーツに適切な補償制度などを求めている。
配達員はスマートフォンでアプリをダウンロードして運営会社と契約し、 スマフォで配達依頼を受ける。運営会社の人間とはまったく顔を合わすこともなく、 仕事を請け負う。
ウーバーイーツの配達員の事故については、 各国で問題になっている。
昨年10月には台湾でウーバーイーツとフードパンダの配達員が相次いで事故で死亡し、 配達員と運営会社に雇用関係があるか議論を呼んだ。台湾労働部は、雇用関係と認め労災加入していなかった運営会社を処罰する方針を示した。
ウーバーイーツユニオンのホームページによるとアメリカ合衆国カリフォルニア州では、近くプラットフォームワーカーも労基法上の労働者とする立法が成立する予定であり、フランスでは2016年に労働法典改正法において、プラットフォームが働き手を保護する保険料を負担すること、働き手の教育費用を負担すること、 働き手に団結権、団体交渉権、団体行動権を保障することが定められているという。
日本のウーバーイーツに関しては、 昨年10月に設けた 「配達パートナー保護プログラム」について、十分な補償条件であるかユニオンは疑問視しており、補償を受ける際の手続きや補償条件の詳細が不明であるとして、説明会の開催などを求めている。
またユニオンはホームページ (https:// ww.ubereatsunion.org/)上で事故調査を行っている。配達員の現状を把握し、調査結果を元に、 安全確保に取り組むねらいである。
労働基準法上の労働者ではない働き方が増加しており、仕事での安全をどう確保するのか、補償費用は誰が負担するのか、重要な問題である。自由な働き方とは言われるが、実際には弱い立場であるフリーランスやプラットフォームワーカーの実態を、使い捨て労働力にはしない社会的仕組み作りが必要だろう。(田島陽子)
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